
イラストは、acイラストのhachiware310さんです。
2025.9.25(木)の新聞に「消えゆくブログサイト」という見出しがあり、ドキッとしました。
この記事は、Gooブログが11月に終了する、というもので今年の4月にブログ終了を発表していたと書いてある。運営するNTTドコモは、取材に対して「市場の動向の変化や昨今の状況を鑑みた結果、また当社として経営資源の集中を図るため」としている。アクセス数は最盛期から三分の一になったそうだ。
うむむ、、、
ブログは1993年くらいから始まり、全盛期は00年代前半だそう。はてなブログ(はてなダイアリーから統合)が2003年、ライブドアブログなども参入。もう、ブログってもう30年くらいがんばっているんだなあ。
しかし、2005年くらいから、TwitterやFacebookなど出てきて、ブログの存在感は急速に薄れてきたらしい。今残ってるのは、「はてなブログ」「ライブドアブログ」「Amebaブログ」「FC2ブログ」などらしい。
そして、ほんとはそれらを保存すべきだが、議論が進んでいないらしい。フランスやデンマークなどでは、法定納本の一環として、多くのサイトが自動的に保存されているらしいけど。たとえば、国立国会図書館に、日本で発行された本がすべて納められているので、ブログもその一環として取り入れるべきか否か、とかね。(30年後とかには、いい日本人文化史みたいになってる感じがしますね)
わたしは、なんとなく「デジタルタトゥ」などという言葉もあるから、デジタルの記録は生涯消えないかと思いきや、意外とスパッと切れてしまいそう!なので驚いた。
そして、わたしはこの後の「はてなブログ」の行く末が非常に気になってきたのだ。
「gooブログ」のみなさんも「はてな」や他のブログに移動しているとのことで、自分も、いざとなったら引っ越ししたりすることになるのだろうか、と。
私は現状、「はてなpro」を使っていないので、「これじゃあ、はてなブログ本体に収益がはいってこないかなあ」などと申し訳ない思いはあっても、とりあえず現状維持で、、。そうだとしたら、「『はてなブログ』はまだ当分運営していける体力はあるのだろうか?」を失礼ながら、ちょっと調べてみた。
Googleで調べてみたら、実は「はてな」は東証に上場しているらしいのだ!!知らなかった。そして、このニュースが出て以来、株価が大幅に下がったそうだ。でも、ネットでは、みんなで「はてな」を支えるべく、「『はてな』の株を100株づつ買おうぜ!」という熱い思いの方もいて、ちょっと目からうろこだった。自分たちのプラットホームを自分たちで守るという方法もあるのだ。(ただし、ここは上場以来、配当金は出てません。株主優待愛好家の桐谷さんは、決して目をつけないでしょうけど)その結果、一応まだ株式会社としての体力はあるし、コミックの宣伝にも力を入れているらしいのでほっとした。(←個人的見解)
次に、ブログはほんとにオワコンなのかを考えてみた。
確かに新聞の記事に出ているように、他のツールがでてくると、広告などの収益が落ちて会社本体はやりにくくなるだろう。
けれでも、この記事では乳がんになった妻のことを心配する夫がでてきて、ブログで、同じように闘病している方をみつけ何度も読み返し、自分の支えになったと書いてある。(今はこの方の妻は治療を経て元気に過ごしてるそうだ。)
そうだよね、私たちは病気になったりしたら、病気のことや治療の方法なども知りたいけれど、同じような病を持った人がどんな気持ちでいるか、どんな経過を経たのか、そういうソフト面を知りたかったり、共感したいことがいっぱいあるんだよね。。それは、病院のブログや、芸能人や作家の手記では得られない、一般人の『生きた記録』なんだ!芸能人や有名人は自分にとって不都合なことや金額的なことは出さなかったりする。しかし、一般のひとは不都合でも金銭面の工面や、役所への手続きなども正直に語ってくれることも多い。私も、自分が病気になったときは、他の方の手記や闘病記を読んで、覚悟を決めたり、安心したりしました。(高額医療費のこととか、今後の働き方や家族との関係を含め)
しかも、ブログは「双方向」というメディアである。わたしはSNS で直接コンタクトをとったりはしないけど、はてなブログは「いいね」や「💓」を押すことができるし、感想も書ける。そうすることで、「辛いのはじぶんだけではない。みんな、なにかしら乗り越えてきたんだ」としみじみ思ったりする。
最後に、「今はAIがあるから、ブログやホームページは、AIに吸い取られて終わり」という論争について書きたい。私たちのブログは日々、AIに吸い取られているらしいのだ。AIが学習するためのたたき台に過ぎないのか、と思うと目の前が暗くなるが、先日友人と会ったときに、こんな会話をした。
実は私はいま、ある雑誌の「アドバイザー」として毎月、本の感想や批評なんかを出版社に送っている。「アドバイザー」は大げさかもしれないが、いわゆる「読者モニター」みたいなものだ。「毎回、締め切りに追われててまあまあ大変だよう」と友人に愚痴ったところ、友人は「でも、謝礼もらえるんでしょ?」という。「うん、それは多少いただくことになってるよ。」というと続けて、「批評するのはとても大変だよね、全部読み込まなくてはいけないから。でも、その企業にとってはとってもありがたいことだよね」とのこと。「黙って去っていく人より、悪い点を言ってもらったりする方が次の本につながるんだもん。」と言われました。そして、「そういう仕事はAIではできないもん。AIは、新たな事柄について、批評とか悪口とかをいえないんだから」と言われ、わたしは目からうろこでした。
何と知見のある友達よ!!
そういうわけで、わたしはブログなどで、AIにはできない「創造」ということを毎回地味にやっているのだ、と気づきました。だから、「人」にしかできないことってやっぱりあるんだよねえ、、たとえ文章が順次にAIに学習されても、新たな壁を打ち破ることができるのはやはり「人間」だということ。
そのことに気づいたので、ブログはオワコンなんかではないと思います。あ、noteなどもあるから、もしかしたら将来的には、違うコンテンツになる場合はあるかもしれませんが。
しかも、ブログが優れているのは、、、「ほぼ無料」ということ。ありがたすぎる。noteは、読みたいコンテンツが途中で「有料」になったりして、いつも中途半端な思いを抱いています・・・
ちなみに、今回の表題は、はてなAIにつけてもらいました。AIありがとう!!(一応、AIと共存中)