こちらはドイツのフランクフルトのゲーテの生家です。(公式のゲーテハウス生家ホームページより)
「過去に思いを馳せる」
ちょっと未来の自分を想像はしても、何百年前かに思いを馳せること、なかなかないですよね。
昔の文学、たとえば
紫式部と清少納言によって、およそ1000年前に書かれた源氏物語と枕草子。
シェイクスピアは1564~1616のリア王などの四大悲劇、ロミオとジュリエットなどを書いた劇作家。
ゲーテは1749~1832にファウストや若きウェルテルの悩み、など書いています。(ちなみなゲーテについては、エッカーマンによる「ゲーテとの対話」が有名です。)
これらの文学や映画をみて私たちは遠い昔に思いを馳せるでしょう。
ところが、私たちの祖先についてはどうでしょう。
皇室とかお公家さんとか、歌舞伎や伝統芸能の一家、政治家一族なぞを除けば、なかなか詳しい家系図やらファミリーヒストリーなど語れないかもしれません。
でも、ご安心を。
私たちも過去を知る手がかりを得られるのです。
数100年は無理としても、100年くらいなら!!
それは、父母、祖母祖父に話を聞く、ということ。
たとえばタイトルにあるとおり、いま40歳のあなたなら
70歳くらいの父母、もしかしてお元気なら100歳ちかくの祖母にお話を聞けるかもしれません。
なんだ、それだけ?とおもうかもしれませんが、これが案外難しい!
なぜなら、話してもらう、もしくは話し合う場をもつタイミングが難しいからです。
年代順にみていきます。
10歳くらい
子どもだからあまり昔話はしてくれない
15~20歳
反抗期やら思春期で親のいいところ、経験、など伝わらない
20代
仕事やプライベート忙しいから、父母の話がきけない
30代
自分も親になり多忙
40代後半から50代
まだまだ多忙
しかし、、
あれ、自分もいい年だ、体調も昔みたいに絶好調ではないし、なかなか回復しない
子どもは大きくなったから、あんまり相手にしてくれない
親も年をとったなあ、ちょいちょい家の問題とか父母の病気で実家にカエルか
⬆️ここです!ここがグッドタイミング!!
ここで、父母や祖父母と懐かしい話をやっと聞ける体勢が整うんです(おそっっ、、)
なんと、親が弱くなったタイミング。
ところが、親とか祖父母というものは昔の話をよく覚えているものです、まるで昨日のように!!
1945年3月の東京大空襲で家を焼かれた、中国からの引き揚げ船に命からがら乗船した、関東大震災にあった、田舎に疎開してた、戦後の地主改革で近所のお百姓さんが大金持ちになった、戦後教科書に墨を塗って授業した、円の切り上げで、たった1日で財産が激減したなど。昔は既製品がないから手縫いしてた、または洋服やさんが家に来て採寸&仮縫いしてもらってた、ツイッギーにあこがれてミニスカート買ってたetc.
近いところでは、私たちの小さい頃のエピソード!赤ちゃん可愛い!と近所のひともみんな可愛がってくれた、階段からゴロゴロ落ちた、飴ちゃんがのどにひっかかった、だの。
(上記、特にサニー家だけの話をしてるわけではありません( ̄▽ ̄;)あくまで例です)
もう盛りだくさん。
こういう話を早くに知ってたら、歴史も自分ごとのようにすらすら覚えていたことでしょう!
しかも結婚すると情報量は二倍にはねあがる!
私はこういう話は面白くて好きので、
父母、祖父母、義父母、義祖父母のエピソード(大変だった話、みんなの子どもだったときの性格、面白エピソードなど)はなるべく子どもたちに話すようにしている。
何か過去100年の物語が、少しでも子どもたちの人生に役立つといいなあ、と思って。
きっと「自分はひとりじゃない」、っておもってくれるんじゃないかな?
終
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