イラストは「がの」さんの「花いちもんめ」です!
午前6:30
今回は、
今40代以上の方ならまだ遊んだことがあると思われる、 わらべうたと昔遊びについて書きたいと思う。
まず、花いちもんめ。
これは7.8人くらいのグループを二つに分けて、それぞれ横並びの列を作る。向かい合わせになって、「はないちもんめ」を歌って自分の気に入った子を仲間にするというものだ。
勝ってうれしい花いちもんめ。 負けて悔しい花いちもんめ。 あの子が欲しい。 あの子じゃわからん。相談しよう。 そうしよう!
これは結構怖い遊びである。
まず人気がある 子や可愛い子、おとなしそうな子などはすぐに連れていかれる。
わたしはいつ指名されるのか?
はたまた、さいごまで指名されないのか?
(内心焦る、、なるべく平静を装う、、、)
そして、
自分もやっと指名される。 よかった。 自分も一番ではないけど、とりあえず人気(?)があったんだ、、
こんなに安堵したことはない。
この遊びで、内心どきどきしてない人っているのかしら。
ものすごく心臓にわるい気もするが、、、しかし、
次回、どうしたら自分は指名されるのか?
人気者とはなんぞや。
な~んて、幼いながらも脳みそをぐるぐる動かして考える。
同年代の仲間と、身内関係や、年下年上の仲間、新入りが入った場合、などさまざまなパターンで私たちはこの遊びを微妙に展開していく。力関係を比べたり、幼い子や新入りには(泣いたりいじけたりしないように)配慮したり、威張る子には最後まで指名しない、など。これはいじめではないんだ。子どもの正当な権利や自分の意志を強くさせたりする大事な場だった。
次に
かごめかごめ
これは子供たちが輪になって、真ん中に鬼1人が入る。 そして、この歌を歌いながら歌を歌い終えた時、鬼が自分の後ろにいる人が誰かを当てる。
いまかんがえると結構、高度なゲームである。
かごめかごめ、かごの中の鳥はいついつでやる。
夜明けの晩に。鶴とカーメがすべった。 後ろの正面だあれ?
音楽がストップして。 気配や話し声で誰かを当てるんだ!
これ、相手の服や(スカートやズボンの擦れる音)、相手の匂い(洗剤とかシャンプーとか)、なじんだ笑い声やクスクス声などを
知らねば、ぜーーーーーーったいわからない。
でも、いまならきづかないものが、こどものときは五感を100%つかってるから、
なんだかわかるんだよね。。
鬼が、後ろの子を当てたら次の人が鬼になる。
しかし、当たらないとずっと鬼のままだから(ひえ~~^)、子供は真剣になる。
最後に「とおりゃんせ、とおりゃんせ」
これは二人のこどもたちが手をつないで、その輪の中を子供たちがくぐっていくのだが、この歌を歌い終わる時に、ちょうど輪の中にのこっていた子が捕まえられて、その子が鬼になってしまうというもの。
とおりゃんせ、とおりゃんせ、
ここはどこの細道じゃ。
天神様の細道じゃ。
ちょっと通してくだしゃんせ。
御用のないものとおしゃせぬ。
この子の7つのお祝いにお札をおさめに参ります。
行きはよいよい、 帰りはこわい。
怖いながらもとおりゃんせ、とおりゃんせ。
いや~、なんかDNAにしみついているのか(おおげさ)、江戸時代に歌ってたようなものがいまも歌ってるというそのロングセラーぶりと、全国規模の波及っぷりには驚く。
この歌は、
まあ、歌詞と曲調が怖い。
もう夕方になってしまうと神社に行っちゃいけないという含みもある。
人生、行くときはいいが帰りは気をつけなされ、という含みもある。
けれど、この歌をうたうと私たちは、まるで劇の主人公になったかのようだから不思議だ。ほかのお国(関西?)の言葉で、短いミュージカルみたいなものを演じてる気になるから、何回もこの歌を口ずさみたくなる。
以上のことからはっきり言って昔のわらべ歌や昔遊びは、魅力的でもありすこし怖い。 怖いというのは恐怖とかいうんではなくて、
私たちの全てが試されるような怖さだ。
このわらべうたの効用を
箇条書きにしてみた。
1.まず自分の人気度がわかる。 そして自分の立ち位置がわかる。 自分に何か欠点があるかどうかに気づく。
2.ルールをよく覚えないと仲間に入れてもらえない。
3.ルールを他の子にも教えなくてはいけないから、ただ遊ぶんではなくて言語化するのも重要。
4.相手をよく見る。 性質をよく覚えておく、声やしゃべりかたの癖を覚えておく
5.頼りがいがある子か、情けがある子か、根性がある子かが、即わかってしまう
結局、人は幼いながらも年の上下は関係なく、人間性がとても大事。それがリーダーや人気者を決めるとしている。 すごいな!
これってリアルな社会を学んでたんだなあ。
最後に。
こういった遊びで何が楽しいか? と言ったら、、
うわ。 何々ちゃんと一緒だ。 嬉しい!
やった!ついに今回は仲間にいれてくれた!
やった!鬼につかまらなかった!
などの
「うれしい!!」という感情の爆発があるからだと思う。
と思ったりする一方で。
この人、優しそうに見えて結構意地悪。
この人、結構後々まで根に持つタイプ。
などなど、人間観察にもつながる。
子供って幼くて、いろんなことを言語化できないのに、いろんな感情を感じとるのはすごいな。
ちなみに、
人間観察して、わが身を振り返って(わたしも含め!!)
泣き虫をやめたり、
人への意地悪をやめたりして、
変わっていくのが
「遊び」のすごさだと思う。
p.s.
大人になって、会社での「大人わらべ遊び大会」を年に数回やったら、
もしかしたら、
コミュニケーションのよくとれる居心地の良い職場になるかもしれませんね。
終わり。
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