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サニらいとの楽日記

江口のりこ「愛に乱暴」が良かった

cinemaking

さんの記事をみて、「愛に乱暴」が気になって、とうとう本日イオンシネマへ見に行きました。https://cinemaking.hatenablog.com/archive/2024/09

(とても興味をひく内容です!)

 

これは、江口のりこ演じる平凡な主婦が、だんだんと壊れていくという話。

 

 

でも、実はそんなに平凡でもないんだよね。同い年くらいの夫とうちのリフォームの話も出ているからある程度裕福だし、8年前まで勤めていた前の会社のつてで、「手作り石鹸教室」の講師もしているし、何なら冗談半分でも上司に「会社に戻ってくればいいのに。」などと言われるくらい、仕事のスペックももっているし。そして、家ではお気に入りの食器を大事にしたり、料理に凝ったりして丁寧な暮らしをしている。

 

 

ちなみに、義理の母と同じ敷地に暮らしており、現在は夫のまなぶと二人暮らし。

 

 

しかし、なんだか最初っから江口のりこに対する風当たりが強いなあ、と「そよそよ~~」となんとなく秋の風のような、隙間風のようなものを感じるのだ。

実際、撮影の最初のシーンからやや風が強いのだ。そして、江口のりこは、「最近、放火があるらしい」という近所のゴミ捨て場を毎回きれいに掃除する。(←これがのちのち一番重要となる)

 

ももこ(江口のりこ)がウキウキして、家のリフォームの話をしても、夫のまなぶはパンフレットに一瞥もしないで、上の空。なんの話にものってこないで見てるこっちも心がざわざわする。また、彼女は「にゃん○〇妊活」みたいな若い女性のインスタのサイトを、毎回食い入るように見ていて、それも不安材料なのである。せめて隣の義母の風吹ジュンが優しければいいのに、と思うが息子の心配しかしない人で、いつも「まなぶは大変ねえ」とか言ってて、まったくももこに気持ちを寄せてくれない。

 

 

 

だめだ、ももこ!!

もう、そんなに丁寧な暮らしをしなくていいから!

妻ががんばった料理や日々の出来事に対しても何の反応もなく、肉にしゃぶりついてスマホにかじりついてるだけの夫なんだよ。

スペアリブとか、ビーフカレーとか手の込んだ料理がんばらなくてもいいのに(泣)

いつも夫ファーストじゃなく、たまにはぐうたらしていいから!!

夫のために、さっとウエットティッシュを差し出したり、とか子どもじゃないんだからやらなくていいから。

 

 

 

もう、映画を観ながら、ずーっと心の中でそう思っていたよ。

 

 

 

そして、ついに旦那の浮気&子どもができたことの報告&離婚の懇願、という急激なホップステップジャンプがあり、彼女を支えてきたものが崩れていく。

 

 

義母からもらった、大嫌いな魚をびったーんと玄関に投げてあったのもすごい映像だった。(わたしもみてて、小気味よかったけど)

 

 

 

また、ももこは、夫の新しい彼女の家に押しかけて行ったりもする。

彼女には手土産として、庭で引っこ抜いた、まるまるしたスイカを持っていく。(こんなに立派なのが自家菜園のスイカとは!)

その帰り際、ももこが夫を奪われたのが悔しくて、彼女に「あなたはいいわよね、選択肢がいっぱいあって。」「欲張り!」というのが忘れられない。

 

 

夫が、「野良猫と飼い猫の差ってなんなんだ?」と聞いてきて、ももこが「首輪をつけてるかどうかの違いじゃない?」というと、「じゃあ、首輪をつけたまま捨てられるとかが一番ひどいよな」と夫がいう。ももこは「そんなこと、する人いないじゃない。」というが、これもなにかを示唆してると思うとぞっとする。

 

 

映画が終わると、江口のりこに完全にノックアウトされた私がいた。

9月になったけど、今日は8月の真夏がもどったような昼下がりだった。

しかし、、天気に反比例して、わたしの心は暗くなった。

 

 

わたしは、周りを見回した。

 

 

みんな、ももこの周りの人みたいに冷たい人ばかりなんだろうか。

いや、違う。

歯医者さんは親身になってくれるし(あたりまえ?)、町の人も何かハンカチとか落としたら声をかけてくれるし、お金を落としたらまわりのひとは拾うのを手伝ってくれるし(今日は、券売機で隣のおばさまのお金を拾う手伝いをした)、いきつけの八百屋さんも元気に声をかけてくれるし、、。

 

よかったよかった。

 

やっぱり、映画と違って、現実はまだまだ捨てたもんじゃない、と思ってほっとした。

 


www.youtube.com

P.S.

ももこの旦那が、なんと小泉孝太郎だったのは驚きだった。途中まで、「みたことない俳優だなあ、なんかの劇団のひとかなあ」と途中まで見ていた。このかた、すごいビジュアルにもこだわってまなぶになりきっていたという。こんな役ができるなんて、今後楽しみだなあ。もちろん、江口のりこという女優が、さらにどんな役をやっていくのかも楽しみです!!(私的には鎌倉殿の13人の亀の役、「悪女」の上司役が好きです)

 

おわり

 

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